美しいサッカーを求めて -FCバルセロナ-

バルセロナの過去・現在・未来について

バルセロナのサッカー 騒がれているメッシの去就について

さて、今後のバルセロナの目標や目指すところを書こうかと思っていたところ悲しいニュースというか、衝撃的ニュースが世間を騒がせています。

 

「メッシのバルセロナ退団話」

 

2−8で敗退したことなどショックにすら値しないレベルの衝撃。前々から噂は出たり出なかったりですが、今回はメッシ側からの直接的な退団希望。すでにメール便で退団希望を強く意思表示しているとのこと。現実になって欲しくはない。ただ現段階のバルセロナの内部事情を考えればない話ではないということ。メッシ退団が現実となれば、クラブ史上では収まらずサッカーの史上最大の汚点を残すことになるバルセロナだが、どう対応して行くのか。いっときも見逃せない状況下にある。今書いている私も公式の発表を待つしかないが、退団が決まればクレであることを名乗ることすらやめたくなるほどショッキングな内容であることは間違いない。

 

フロントとの関係性

まず第一に考えられるのは、フロント人との関係悪化だろう。

スポーツディレクターとのいざこざが物議を醸したのは記憶に新しい。クラブのレジェンドであるエリックアビダル氏の発言にメッシがインスタグラムを通して反論したという事件だ。

また、フロントの選手獲得や売却にもかなりの不信感があったのではないだろうか。有能なカンテラーノを売却し、バルセロナスカッドには見合わない選手に金銭を払っていた。グリーズマンをはじめとして、だれが見てもよくわからない選手獲得。バルセロナの哲学を理解していない構想。何もかもが意味不明な状態。

有名どころでいえば、アルトゥールとピャニッチの取引に関しても、おそらく金銭関係での放出だと見られている。バルセロナの哲学を持った若手の選手とバルセロナに全く関係のない30オーバーの選手。小学生でも分かるような間抜けな選択。(金と地位に目が眩んでいる無能会長。どれほどの選手の気持ちを踏みにじってきたのだろう。それを笑って見れているなんて許せない。早急に辞任していただきたい。)

2−8での敗戦や様々な敗戦を経験してきたバルセロんだが、その責任はフロントにも勿論あるはずであるが、監督に責任を押し付け、感謝の表現もなく監督を追い出すという形をとってきている。バルベルデ、セティエンともに不遇な対応をされている。その責任はバルトメウにあることは明らかである。彼の経営は失敗を重ね、責任の押し付けをし、自分の身を守る行動ばかりである。

 

勿論バイエルン戦での敗退含めバルセロナでの活路を見出せなくなってしまったという意見も多いとは思うが、メッシ退団の要因はクラブへの不信感と絶望感だと考えている。

 

新監督への不安

セティエン監督が不遇な解任を受け、新しく就任したのはバルセロナのレジェンドでもあり、監督としておキャリアもあるロナルドクーマン。彼がどのようなチームを作るのかかなり注目が集まる。

 

個人の見解としてはかなり不安感はあった。まずはフォーメーション、4-2-3-1を基本にするということ、これは今までバルセロナが哲学に持っていた4−3−3のシステムをやめると言うことに値する。ピボーテの位置、つまりブスケツの能力を潰すことになる。これはフレンキーデヨングを中心に考えた戦法だということを彼は公言してしまっている。勿論これはデヨングを批判するわけではないが、クライフの理論を展開するならば、「チームは生え抜きの選手をメインにしなければならない。外からの選手が生え抜きの選手よりも上の立場になってはならない」に完全に反している。現状のルイス・スアレスもこれと同じ状況下にあるのは間違いないが、悪までも中心はメッシというのが現状だ。

しかしクーマンはデヨング中心のチームを作るといてしまった。そこへの不信感はここまでチームのために尽くしてきたメッシからすればふん位落ちない内容だろう。

さらに、ルイス・スアレスへの戦力外通告。しかも電話。メッシとここまで2人でゴールを量産してきた。だがあっけなく切られてしまう。選手へのリスペクトが足りないということでそこにも不信感があったのではないかと考える。

ロナルドクーマンは以前ペップが、ロナウジーニョ、デコ、エトー戦力外通告したのと同じことをしているように捉えがちだが、事情が違いすぎる。

 

メッシ退団は信じたくないが、シャビ、プジョル等のSNSの反応を見る限り、信憑性は高いだろうし、クラブ以上の存在になってしまった代償なのかもしれない。

 

メッシがクラブ以上の存在になってしまったこともかなり大きい考えている。メッシのためにサッカーをするチームになってしまった。その代償がここ数年間のCL敗退につながっているのは間違いない。ただ一つ言えることは、メッシが退団することで、もう一度哲学を見直すきっかけにもなるだろうし、選手を選手として扱い、選手をきちんと育てて行くことで依存するサッカーからの脱却ができるのだとすればそれはクラブにとってっもプラスになる。

 

個人的には勿論メッシに残って欲しい、もう一度カンプ・ノウビッグイヤーを持ち帰って欲しい、バルセロナでサッカー人生を送って欲しかったというのは勿論あるが、彼が幸せになれるのであれば、別のクラブでの活躍も期待したい。