美しいサッカーを求めて -FCバルセロナ-

バルセロナの過去・現在・未来について

黄金時代から幕を下ろしたバルセロナ。今だからこそ知るべきバルサイズムとは

こんにちは。お久しぶりです♪
皆さんいかがお過ごしですか?ヨーロッパはオフシーズンに突入し、CLも終わりつまらないオフシーズンが始まりました。

夏の選手移籍やら、プレシーズンマッチなど、まぁまぁ話題は尽きないサッカー界隈ですが、今回は我が心のクラブであるFCバルセロナについてです。

 

黄金時代の終焉
今季カンテラ出身のベテラン選手がこぞって引退してしまいました。シャビ、メッシ、イニエスタブスケツ、ピケなどなどカンテラ出身の選手でここまで黄金期を迎えてきたバルセロナですが、その灯火はまもなく消えてしまうでしょう。彼らがいなければ今のバルセロナの価値はなかったと言ってもいいと思います。そんな彼らが1人いなくなるたびに、不安要素が浮上します。それを解消するためにクラブは外から選手を高額獲得しようとし、なかなかうまくいかないからまた売却しよう。みたいなことを繰り返してきました。もちろんメッシが退団した時には、その代わりを見つけるのは難しいことは100も承知でしたが、他の選手も同じくらい難しいでしょう。

それは、バルセロナというクラブが世界的に特殊なクラブだからなのです。今回はバルセロナというクラブの歴史とアイデンティティについて今一度振り返りたいと思います。

バルセロナの特徴① 外部的視点
ではなぜ、バルセロナというクラブが特殊で、フィットするのが難しいと言われているのか?
もちろん色々な要素はあると思います。

 

クラブソシオ制
まず最初にバルセロナはソシオ制という形態のクラブチームです。
ちなみにラリーガでソシオ制を導入してるのは、バルセロナレアル・マドリードオサスナアスレティック・ビルバオの4チームのみです

 

ソシオ制とは

 

特徴:
クラブの会員として登録された個人が、クラブの方針や運営に関与する権利や責任を持ちます。通常、会員は年会費を支払い、その対価としてクラブの会員としての特典や権利を享受することができます。また、会員はクラブの重要な意思決定に参加し、クラブの経営に対して投票権を持つことがあります。ソシオ制は、スポーツクラブにおける独自の組織形態であり、クラブとサポーターとの緊密な関係を築くための一手段として重要視されています。会員がクラブの一員として参加し、愛着や誇りを持ちながらクラブの発展に寄与することで、より持続可能なクラブ運営やサポーターコミュニティの形成が目指されます。

 

目的:
クラブとサポーターとの強い結びつきを築き、クラブの持続的な発展と繁栄を支えることです。会員はクラブに対して忠誠心を持ち、クラブの活動や運営に参加することでクラブの発展に貢献します。また、ソシオ制はクラブの民主的な経営を促進し、会員の意見や参加を重視することでクラブの方向性や政策を決定する際に広範な意見を反映することができます。

つまり経営のプロではないということですよね。簡単にいうとそのクラブのことを好きな人たちが集まってお金出して運営してるよってこと。

企業が持っているクラブでいうと最近ではプレミアリーグでのニューカッスルマンチェスターシティ、リーグアンで言えばPSGなんかは、中東の大企業がクラブを買収し、ビジネスとしてのサッカーを展開していこうとしています。なので巨額の資金で選手の売買が激しく、競争力のあるリーグになってきてるというわけですね。(リーグアンはちょっと違うか笑)

ではそのソシオ制というのがサッカーにどう影響してくるのか見ていきましょう。下記にそのソシオ制と株式会社でのメリットとデメリットを記載しました。

 

 

メリット

クラブの地元コミュニティとの結びつき: 株式会社化されていないクラブは、地元のサポーターや地域社会との強い結びつきを持つことができます。これにより、クラブは地域の誇りとなり、サポーターからの熱狂的なサポートを受けることができるでしょう。
意思決定の柔軟性: 株式会社化されていないクラブは、株主や株主の利益に対する制約を受けることなく、意思決定を行うことができます。これにより、クラブはより迅速に、地域のニーズやクラブのビジョンに合った戦略や方針を採用することができるでしょう。
クラブの所有者が経営を完全にコントロール: 株式会社化されていないクラブは、クラブの所有者が経営において完全なコントロールを持つことができます。これにより、所有者はクラブの運営や方向性について直接的な影響力を持つことができます。

 

デメリット

資金調達の制約: 株式会社化されていないクラブは、株式を発行して資金を調達することができないため、資金調達の制約があります。経営資金や選手の獲得、施設の改善などに必要な資金を調達することが難しくなる場合があります。
限られた財務管理能力: 株式会社化されていないクラブは、株式会社と比較して財務管理の規制や報告義務が緩やかな場合があります。これにより、適切な財務管理や会計体制が整っていない可能性があり、財政的な不安定さが生じる場合があります。
成長や国際的な展開の制約: 株式会社化されていないクラブは、資金調達の制約や経営の柔軟性の制限により、成長や国際的な展開に制約を受けることがあります。
独立を目指すカタルーニャ
また、バルセロナというクラブを語る上で外せないのが、カタルーニャ独立運動です。スペインカタルーニャバルセロナは位置します。僕自身もそこまで詳しくはないので今回はここだけ今流行りのAIに助けてもらいました。

カタルーニャ独立戦争は、スペインのカタルーニャ地域における独立を求める一連の政治的な対立と抗議活動を指します。この独立運動は、カタルーニャ地域がスペインからの分離を追求するものです。しかし、この問題は非常に複雑で、特定の年代に限った話ではなく、常にひしめき合ってる問題でもあります。

18世紀: スペイン継承戦争(1701年-1714年)の結果、カタルーニャはフェリペ5世率いるスペイン中央政府によって征服されました。カタルーニャ地域の自治権は削減され、カタルーニャの政治的・文化的な特徴は制約されました。

20世紀初頭: カタルーニャ地域はスペインの中央集権化政策によって影響を受けました。フランシスコ・フランコ将軍の独裁政権下では、カタルーニャの言語や文化の使用が制限され、カタルーニャ自治権は一時的に停止されました。フランコ政権はカタルーニャ地域の独立主義や文化的アイデンティティに対して弾圧的な姿勢を取りました。

最近では、2017年10月1日に、カタルーニャ州政府がスペインからの独立を問う住民投票を実施しました。この住民投票は、スペイン中央政府の反対と法的な争議に直面しましたが、一部の住民は投票所に行き、投票を行いました。この住民投票はスペイン政府によって違法と宣言されましたが、カタルーニャ州政府はその結果を独立を求める根拠としました。
その後、スペイン政府はカタルーニャ州政府に対して違法とされる行為を行ったとして法的措置を取りました。スペイン政府はカタルーニャ州自治権を一時的に停止し、州首相や政府関係者を逮捕しました。これにより、カタルーニャ独立運動は政治的な対立と社会的な緊張を引き起こしました。その後も抗議活動や衝突が続き、カタルーニャ地域内外で様々な政治的な意見と対立が存在しました。スペイン政府はカタルーニャ地域の独立を認めず、カタルーニャ州政府は独立を実現するための努力を続けましたが、現時点ではカタルーニャの独立は実現していません。
OpenAIより
といったように、カタルーニャというのはいまだに、スペインからの独立を目指している珍しい地域なのです。バルセロナレアル・マドリードという二つのクラブの試合をクラシコと呼びます。誰もが知る世界でも最も有名な試合です。この二つのクラブがバチバチなのはこの独立運動が非常に根深く関わっています。弾圧されたいた頃レアル・マドリードはスペイン政権直属のクラブチームとされてきました。一方バルセロナはそのスペイン政権から弾圧、迫害に遭っていました。その当時カタルーニャ語を語ることを禁じられていたカタルーニャの人々でしたが、カンプノウだけが唯一カタルーニャ語を話すことを許されていたそうで、彼らが掲げるmés que un club(クラブ以上の存在)というのはそういったカタルーニャの人々の思いが込められているということで、これを知った時には胸が痛くなりました。

クラシコというのは、「有名な選手がいる強いチーム同士の試合」と思っている方も多いかと思いますが、カタルーニャの人々にとっては、絶対に負けることができない「国」をかけた戦いでもある。ということなのです。

かなり重い内容も含まれていたと思いますが、こういった外的にもかなり特殊なクラブチームだということがわかりますよね。
それでは次に1番大切な内部的要因を見ていきましょう。

 

 

バルセロナの特徴② 内部的視点
さてここからは内部的な観点でバルセロナを見ていきたいと思います。

 

 

バルサイズムの確立
バルセロナを語る上で欠かせない登場人物は何人もいますが、彼抜きに語ることは非常に難しいです。サッカーをよく見ている皆さんなら聞いたことがあるであろう「ティキタカ」これはどこからきたものなのか、誰が考えたのか。考えたことはありますか?

そもそもティキタカとはなんでしょう?ネットや雑誌なんかでは「短いパスでとにかくボールを回し、相手に取られないこと」とか「ポゼッションして相手にボールを渡さないとか」まあそんな感じで書かれています。基本的にはその解釈で問題ないですが、そこに一つ重要な概念が加わります。

それは『選手のポジショニング』です。別にボールを回すだけなら誰にでもできます。後ろの方で回してればいいだけですからね。しかしティキタカはそうではありません。ティキタカは全員でボールを細かく繋ぎながら前に運びます。選手の距離感ポジショニングを間違えたりロングボールは基本NGです。とにかくボールを回すけど、あくまでも目的はゴールです。

そのためには相手選手の立ち位置と味方の位置を完璧に把握しておく必要があります。選手が動けばそこにスペースができます。この全員で誰かが空けたスペースを使うというのがティキタカにおいては非常に大切な概念で、この自分のポジションにとらわれず流動的にピッチを使うという概念のことを「トータルフットボール」といい。その概念をバルセロナに持ち込んだのがあの有名なヨハンクライフという男なのです。

今でさえ各ポジションの選手が自分のポジションではなく流動的にポジションを変えることで、ボールを動かす。サッカーをしていますが当時のサッカーはそうではありませんでした。DFは守備、FWは点を取るだけ、中盤は最悪ショートカットしてもいいみたいなサッカーが主流でした。とにかく前へのスピードとフィジカル。そういったサッカーが当たり前だった世界に衝撃を与えました。この考え方は、代々バルセロナアイデンティティとして確立していき、ペップグアルディオラ(現:マンチェスター.C監督)の時代にティキタカという形で完成形に近いものに成熟していきました。

 

 

クラブにおけるラマシアの立ち位置
そしてバルセロナの象徴と言えるのが、ラマシアの存在です。ラ・マシアは、バルセロナのユースアカデミーです。正式には「Cantera de Talentos」(才能の鉱山)とも呼ばれ、若い選手の育成と教育を担当しています。ラ・マシアはバルセロナのクラブの一部であり、クラブの哲学やスタイルを学び、若手選手にとっては重要なステップとなります。ヨハン・クライフは監督として在任中に、ラ・マシアの強化に注力し、自社育成選手をトップチームに積極的に昇格させる取り組みを推進しました。

ラ・マシアは、技術や戦術だけでなくスポーツマンシップ、および集団プレーへの理解を重視するトレーニング提供しています。特にヨハンクライフがは、技術や戦術よりも集団の中で自己の役割と、仲間に対するサポートの重要性を大切にしていました。

バルセロナが目指すアイデンティティはあくまでもトータルフットボールを根底に持っていて、「エゴイスト」ではなく、「利他主義者」が大切だということがわかります。このラマシアの教育はバルセロナにとって欠かすことのできない非常に大切な考え方というわけです。

1人でもエゴイストがいれば成立はしません。全員が同じ価値観を共有することで、チームとして成り立つことができる。そういった選手たちを自分たちで育てていく。これがラマシアの考え方であり、バルセロナというクラブの最大の特徴でもあるわけです。

またラマシアには以下のような存在価値もあると考えています。

コミュニティと文化への貢献: バルセロナは、カタルーニャ地域のクラブとしてのアイデンティティを持ち、地域のコミュニティと深い結びつきを持っています。カンテラーノがトップチームで活躍することは、地域の人々にとって誇りとなり、クラブの文化と価値観を体現する存在となります。
経済的な要因: カンテラーノをトップチームに昇格させることは、クラブにとって経済的にもメリットがあります。自社のユースアカデミーから選手を育成し、トップチームで成功させることによって、大金をかけて他のクラブから選手を獲得する必要がなくなります。これにより、クラブの経済的な負担が軽減されます。
長期的な戦略と継続性: カンテラーノを重用することにより、クラブは長期的な戦略を追求し、継続性を確保することができます。若手選手はクラブの哲学やスタイルに早くから慣れることができ、トップチームでのプレー経験を積むことで成長し、将来的には主力選手やリーダーとしてクラブを支えることが期待されます。

 

まとめ
さてここまで外部的な要因と内部的な要因でバルセロナというクラブを再認識してきました。まとめるとこんな感じですかね

バルサはソシオ制のクラブ
・歴史的背景としてカタルーニャを代表するクラブ
・トータルフットボールというサッカーの哲学を持つ
・↑の考え方を持つラマシア出身選手で構築するクラブ

ここまで見てくるとバルセロナは、外から選手を取るクラブではないということがわかると思います。ラマシアで、哲学を学んだ選手をトップチームに昇格させ、さらに育て上げていき、同じ考えを共有した選手同士でチームを構成していく。そうすることにより、強力な攻撃力とポゼッションを誇るチームが作れるとともに、クラブの経済的にもいい効果が生まれる。ラマシア出身のカンテラーノを使うことで地域との信頼関係も築くことができ、民間の関心を引き寄せることができる。さまざまないい効果がありますよね。

結果としてペップバルサという歴史上三本の指に入る最強チームを構築することができましたわけです。しかし最初にも述べたようにそのカンテラ出身の選手は年々減りつつあり、クラブの資金力以上の選手を外から取ってくることが増えてきました。

現代フットボールにおいて、トータルフットボールにおける限界がきていることを感じることも増えてきました。どこのチームも今や流動的なサッカーは当たり前、中盤を使ってサッカーを組み立てることは当たり前になってきています。プレスの強度も組織的になってきていて回避するのが難しくなってきているのも事実。ですが、私はバルセロナアイデンティティ・哲学を捨ててしまうのはもったいないと感じています。

ポジショニングやショートパスを使ったティキタカをも一度蘇らせることができれば現代フットボールでもやっていけるはずだと考えています。夢をみるなという意見もあると思いますが、私はいつまでもバルセロナの哲学が蘇ることを祈っていますし、そのために心のクラブとして応援し続けようと思います。

バルセロナ 2022-23シーズン振り返り

お久しぶりです。さんくれです!
皆さんサッカーライフはいかがでしょうか、試合はたくさん見てるんですけど、なかなか記事を書く時間がなかったのですが、久しぶりにバルセロナが、LaLigaのタイトルを取ったということで、少し早いですが、総括していこうかなと思います。


話は、優勝という二文字に戻りますが、今シーズンのスーペルコパに引き続き(チャビ就任以来も含めて)、2個目のタイトルということになりましたね!


LaLigaにおいては、18-19シーズン以来4年ぶりに奪還ということになりました。(意外と最近とれてなかった(´;ω;`)ウッ…)メッシ退団後はほんとにタイトルに恵まれることがなかっただけに、2冠を達成できたことは全クレにとって喜ばしく、来季に向けた希望にもなったことでしょう!
来期はCL優勝を狙ってほしいとこではありますが、、

まあ優勝が決まってからのだらしない試合内容はさておき、今シーズンのバルセロナについては、下記の内容で語りつくしたいなと思いますのでお付き合いのほどよろしくお願いします。

 

バルサスタイルの放棄


まず語りたいことは、バルセロナとしての哲学を放棄したチャビの戦術的なふるまいについて触れなくてはいけませ。今シーズンのバルセロナは、36試合で66得点としていて、これはLaLigaの中で、2番目に多い得点数になりますが、なんか物足りない気がする、、

皆さんバルセロナのレジェンドであるクライフの名言を知っていますか?

「1-0の勝利より、5-4の勝利の方がいい」

つまり、失点してもいいから圧倒的な攻撃力で相手を粉砕することをクライフはバルセロナに求めているということです。実際に乗りに乗っている(メッシがいたころ)のシーズンでは基本的に80ゴールを最低値として、いい時には100ゴール、110ゴールを記録するほどバルセロナは攻撃力を武器にしていました。しかし、昨シーズンに引き続き、その攻撃力はメッシの影とともに消え去ってしまったのです。もちろん、決定的な選手を失ったということもあるでしょうが、レヴァンドフスキが代わりに入ってくれるなど、得点力としてはそこまで大きな差が生まれないような気がします。それどころか、最少失点を競い合うようなチームにいつの間にかアトレティコのようなチーム変わってしまったのです。(アトレティコが悪いとか言ってないです)

ではなぜそのように変わっていったのでしょうか?
メッシがバルセロナにいたころから問題視されていたのは、守備の強度でした、バルセロナは相手陣地内でボールを回し、サイドバックも絡んで中盤より前がかなり変則的になることが多いというのがこれ前のバルセロナですし、今後もそうであることに変わりはないと思います。
しかし、これにはデメリットがあります。それは1つ目に、守備陣系の組織的構造的また戦術的な構築、2つ目に背中に預けている広大なスペースこの二つです。難しく言いましたが、要するに1つ目がゲーゲンプレス、2つ目が裏へのスペースということですね笑

LaLigaではそこそこ戦えていたとしても、ヨーロッパのコンペティションになると、このデメリットがものすごつ目立っていました。ローマやバイエルン、それからリバプール戦での大敗はほとんどがこの守備の脆さによって生まれたものだと考えています。チャビ自身それは認識していたはずです。チャビの今年のタスクは、いかに失点を減らしていけるか、そこに重点を置いたと考えます。理由は移籍してきた面々を見れば一目瞭然でしょう。

クリステンセン、マルコスアロンソ、クンデ、ケシエなど守備陣の補強に力を入れてきました。その中でもクンデ、クリステンセンは今シーズン非常にコンディションが良く、最終ラインを守ってくれました。そこにアラウホやバルデといった、カンテラの選手も加わり、BACK(バルデ、アラウホ、クリステンセン、クンデ)という言葉も界隈ではよく聞くようになりました。
さらに、テアシュテーゲンも復調し、シーズンを通して(36節時点)の失点数はわずかに18点と驚異的な失点数でリーガを圧巻していました。

 



また、ネガトラ時の中盤以前でのプレスの掛け方もかなり改善してきているように思いました。ガビやラフィーニャをはじめとして守備への貢献や、チームとして、どのようにボールを奪っていくのかをシャビが立て直しを図っていたように感じました。ただ、前半で体力を使い切ってしまい、後半の最後まで持たないというのが現状でしたが、、まぁ来季はそれを90分かつ選手を変えてもクオリティを落とさないで遂行することが求められてくると思います。ここまでは、失点数の少なさについてでしたが、次は得点の少なさについてです。

現状バルサのFWは、レヴァンドフスキ、アンス、フェラン、ラフィーニャデンベレその中で、シーズンを通して公式戦で2桁得点しているのが、ラフィーニャレヴァンドフスキの2人のみで、LaLigaだけに限って言えば、レヴァンドフスキが23得点(リーグトップ)次点でラフィーニャの7得点となっています。明らかに少ねえというのが印象です。もちろんこれはバルセロナだからという理由です。攻撃力を誇っていたバルセロナからすればこの得点数は非常に少ないです。
これにも理由があると考えています。それは、バルサらしさの欠如です。基本的にバルセロナは相手の陣地内でプレーすることになります(LaLigaの話)。そうなった場合、相手の固いブロックの周りでボール回しを行い、隙をついて縦パスを入れたり、ドリブルで中や縦に侵入して行ったり、相手ブロックの裏にパスを出してマイナスのクロス。などで点を取ってきていました。しかし今季はほとんどそのようなプレーは見れていない気がします。それは前線がバルセロナカンテラ選手ではないことと、シャビが戦術的に落とし込めていないことが原因だと感じています。また、全盛期のバルセロナからすると、単純にこの力が低下していると感じてしましました。

 



前線では、メッシ(基本ほとんど彼がいないのが問題ですが、、)、スアレス、中盤ではイニエスタやシャビのような選手はいないですし、中盤からの決定的なパスはブスケツ、ペドリに依存している状態です。前線の選手も子での突破はかなり厳しい。そうなると必然的に多くなるのが、サイドからのクロスのみになってしまいます。しかしクロスだけでは得点を量産することはできません。バルセロナらしさで得点を量産するには、コンビネーションが非常に大切になります。来季からブスケツが居なくなってしまうことの懸念の一つは先ほどの決定的なパスを出せる選手が1人居なくなってしまうところです。早急に現状のスカッドでそれをできる選手を育てていかなくてはいけないし、ジョルディ・アルバのように、タイミングよく相手の裏を取れるウイングも同時に育てる必要があるなと感じています。今シーズン守備陣は100点あげていいくらい成長してくれたことを見ると、来シーズンの攻撃陣の躍進も期待しいいんじゃないかなと思います。

さて、中盤について触れていきましょう。ここはバルセロナにとって一番重要なタスクを担っているところになります。まず、ペドリ、フレンキーについてはほとんど言うことがありません。彼らはスーパーなパフォーマンスで我々クレに安心感を与えてくれています。一つ言えるとしたら、裏へのロブパスや積極的にペナルティエリア内に入っていきゴールを奪ってほしいと言うことですかね。まあ彼らなら大丈夫でしょう。今回触れるのは、最近あまり注目されていないガビについてです。彼は悪くないです。まだ若いし、チームのために戦える選手です。ただバルサの中盤としてのタスクは担いきれていないと言う感じですね。以前ほど決定的な活躍はできなくなってきている印象です。ゴールへ直結するプレーが減ってきています。安全なパスの交換が非常に多い。あまり悪目立ちはしていませんが、スタメン落ちしてもおかしくないレベルかなと個人的には考えています。ただ現状のバルサではファーストチョイスの対象だと思うのととにかく若いので、チャビからの教えで成長していってくれると信じて見守りたいと思います。また今回ブスケツが居なくなることが非常に大きいことはバジャドリー戦で思い知ったかなと思います。年齢とともに、身体的能力や危機察知能力など低下しているとはいえ、ビルドアップには彼を欠かすことできないですよ。ポジショニング、パスの正確性、相手のいなし方全てが最高クラス。デヨングやペドリ、ガビには彼がバルセロナにいるうちに全てを吸収していってほしいです。

 



こんな感じで、今季の総括は終わろうと思います。今季首位でリーガをフィニッシュできたのは喜ばしいことで、素晴らしい名誉だと思います。しかし、誰もが望んでいるのはビッグイヤーの奪還に限ります。もちろん長い道になることはわかっているし、その覚悟はできています。現地に行くことはできなくても、日本から毎試合朝起きて応援していこうと思います。皆さんもバルサのファンなら、クレなら、その心を忘れずに彼らを応援していきましょう!必ず黄金期の輝きを取り戻してくれるはずです!
Visca Barca!!!!!!

クーマン監督とバルセロナ-グラナダ戦を終えて-

こんにちは!

9月中旬ですけど、暑い日が続いていますので皆さん体調には気をつけてください!

 

さてそれでは試合後時間が経ってしまいましたが、グラナダ戦後のバルセロナの現状つらつら語ります。

 

9/21にホームカンプノウで行われた対グラナダ戦ですが、結果的には1-1のドローに終わりました。

この試合を観戦してない方からすれば、ホームカンプノウで引き分けはNGですよね。しかもグラナダは今季リーガで白星がひとつもないチームです。バルセロナから見れば格下の相手に対して引き分けはあってはならないはずです。

 

ただし、個人的な感想は「負けなくてよかった、引き分けでよかった」です。同じ意見の人も少なくないでしょう。

つまりそれほど試合内容がつまらなく、ひどいものだったということです。

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まずはスタメンから見てみましょう。


GK

1:テアシュテーゲン

DF

2:セルジーニョデスト

24:エリックガルシア

4:ロナルドアラウホ

31:アレハンドロバルデ

MF

5:セルヒオブスケツ

21:フランキーデヨング

20:セルジロベルト

FW

11:デミル

9:メンフィスデパイ

14:フィリペコウチーニョ

 

 

 

注目は、怪我から復帰したデスト、アルバの負傷により出番を得たバルデ、若手のデミル、それから9ヶ月間ベンチを暖めてきたフィリペコウチーニョです。クーマン監督はCLとは打って変わって、4-3-3の採用をしてきました。

スタメンの印象は、怪我人が多いバルセロナの現状を考えると今できる最善の布陣だと思います。

 

しかし前半2分コーナだキックのこぼれ球をセルヒオエスクデロに拾われ簡単にクロスを上げられ、中に残っていたドミンゲスにヘディングで先制点を決められてしまいます。

 

ただ、正直なところあまり驚かなかった自分がいます。最近のバルセロナは前半序盤に失点し、そこから盛り返すケースがかなり多いからです。それだけの得点力を"持っていた"からまだ見ることができてました。しかし、今シーズンはその得点源がいません。やっぱりメッシいないのきついです、、

 

試合を見てる方の大半はここから誰が点を取るのだろう、どうやって崩すのだろうと手に汗握る気持ちで見ていたことでしょう。

しかし、グラナダの守備も硬く、真ん中は常に縛られていて崩せない。ブロックの周りでパスを回し、デスト、バルデがクロスを上げてなんとか中で合わせるサッカーしかできませんでした。さらにクロスを上げてもその精度が制裁を欠いていたためなかなか合わせるのも難しい。デミル、コウチーニョに関しても生粋のウイングタイプではありません。どちらかと言うと中に絞るタイプですが、コウチーニョもデミルもグラナダの守備の前では無力。彼らの開けたスペースをデストや、バルデが使いたいが、あまりうまく機能していない。得点が入る気配が全くありませんでした。

 

後半クーマン監督が動きます。

 

46分にセルジロベルトに変えてルークデヨングを入れてきました。よくわからない交代でしたが、点が欲しいためFWを増やし、コウチーニョを一列下げたのかと思いましたが、単に枚数を増やす脳筋交代でした。そしてこの試合最もバルサファンの反感を買うことになる交代が75分に行われました。それは、デミルを下げてピケを投入すると言うものです。

さらにフランキーをディフェンスラインに下げ、アラウホを前線に持ってきました。

 

目を疑いました。ん?ピケ、アラウホが前線に残ってんじゃん??!!クーマン監督の意図は分かりましたが、理解はできないですよね笑。

 

こうしてできたのがバルセロナ史上最高(身長)のトリデンテ、ALP(アラウホ、ルークデヨング、ピケ)です。もう怒りを通り越して呆れましたね笑

 

今までもパワープレーのようなことはやってきましたし、クーマン監督の交代もよくわからないことも何度もありました。しかし、今回に関しては前半の序盤に0-1になっていただけで、それ以降対処する方法はあったはずです。もっと戦術的に選手を使えたはずです。にもかかわらず後半のほとんどをいわゆるパワープレーで対処した。これはバルセロナにおいてはNG行動です。中盤をすっ飛ばしたクロスゲー。最悪でしたし、見ていられませんでした。この試合中にあげたクロスはなんと54本。得点は1。その1点はDFのアラウホ。彼はこの試合バルセロナの選手の中で1番シュートを打った選手にもなりました。頭が追いつきませんね笑

 

しかし、悪いことばかりではありません。怪我明けの出場となったデストですが、クロスの質はともかく、守備力に関してはかなり成長の兆しが見えました。バルデに関しても怪我で途中交代したものの、攻撃面ではコウチーニョの開けたスペースをうまく使えていて、上がるタイミングなんかも17歳とは思えないものを感じました。その中でも特に、アラウホの活躍は誰もが称賛するでしたね。守備力、得点力、それからバルサ愛。全てにおいて完璧でした。もちろんフランキーデヨングに関してはいつも通り最高のパフォーマンスでした。

 

選手一人一人を見れば、素晴らしい選手は活躍をしてくれていますが、今回のグラナダ戦に関しては試合内容が酷すぎて、こう言った選手たちの活躍もその影に隠れてしまいます。

 

中盤で作るサッカーはどこに行ったのか、ボールを奪われてからの早いプレス、ティキタカ、トータルフットボール。全てがこの試合を起点として失われてしまう気がしてなりません。

 

クーマン監督はクライフ監督のもとドリームチームのメンバーでもあっただけに、その哲学を汚してしまうようなサッカーをしていてかなり悲しい状況です。

 

会見でクーマン監督が述べていた言葉でクレ界隈は騒がれています。

クーマン🗣「今のバルセロナは8年前とは違う。ティキタカをやれる選手がいない」と。

たしかに、イニエスタ、シャビ、アウベス、メッシらがいなくなったことは明らかで、それと同じことをするのは難しいかもしれませんが、それに近しいことをできるよう指導するのがバルセロナの監督として行うべきことですし、バルセロナの哲学を受け継ぐ選手は沢山います。ブスケツ、ロベルト、リキプッチ、ガビ、ニコ、デミル、ファティ等々。

バルセロナの監督として彼が正しい選択なのか、その答えはもう出ているはずですが、フロントはその意思を明確にするべきですし、次期監督の人選は慎重に行うべきです。

 

そしてファンの皆さん、今はかなりきつい時期です。会長が入れ替わり、選手も入れ替わり、監督も入れ替わる時期に来ています。ただしできることはただ、祈るしかありません。あの頃のバルセロナの輝きができる限り早く戻ってくることを、そして、格コンペティションのトロフィーをすべてバルセロナが掲げる時が来るのを。

Forca Barca!!!

 

 

 

 

 

メッシの去就後バルセロナの目指すべき場所

ものすごく久々の投稿になります。

ユーロ、オリンピック、コパアメリカなど触れるべき話題はたくさんありますが、なんといってもメッシの去就にはかなり驚かされましたね。😭

 

スーパーリーグラ・リーガの関係、CVC、サラリーキャップなどなど難しい問題が山積みになっているバルセロナ。前会長であるバルトメウが残した負の遺産によってバルセロナを去らなければいけなかったのが、バルセロナというクラブを世界最高のクラブへと導いたリオネル・メッシになってしまったことが悔やんでも悔やみきれないことでしょう。

 

それでも私はバルセロナのファンであり、バルセロナのサッカーを愛しています。

 

さぁ、リーグ戦は始まり、チャンピオンズリーグ、スーペルコパ3冠に向けたバルセロナの戦いは始まっています。

シーズン平均30ゴール近いメッシを失ったバルセロナが今後どうしていくべきなのかについて触れていきたいと思います。

 

1. メッシのメリットとデメリット

 

メッシがいるチームにはメリットとデメリットがあります。ただし、このメリットとデメリットの比重は天秤にかけたとしても釣り合うものではありません。メリットの方が圧倒的に大きいからです。先ほども言ったようにメッシは毎シーズン平均して50ゴールには絡んでる活躍をします。

シーズン序盤を怪我で出場できてなかった時ですら、ピチーチを獲得したくらいですからね笑

 

とにかく得点力という観点から見ればかなりのアドバンテージになってくれる選手。特に引いてブロックを作り崩せる手段がないときに、彼は個人技でそれを打開できる力を持っています。

これはバルセロナにとってはかなりの痛手となります。得点も取れて、アシストもできる選手それも世界トップで。メッシの得点力で勝ち点0が3になって助かった試合はかなり多いと思います。

 

これがメリットです。次にデメリットですが、これはよく言われているように守備面です。基本的にメッシは前からの守備はしません。決定的になりそうな時は時々しますが、、笑

バルセロナのサッカー哲学に反するのがこの部分です。バルセロナの哲学はトータルフットボールが根底にあります。簡単に言うと、選手全員がポジショニングに囚われずいい距離感を保ち、パス回しとボールの即時奪回を行うと言うものです。

ボールを所持する時間が長ければ相手にチャンスを与える回数も減らせますからね。

 

つまり、ボールを取られたら即座にその選手に何人かがプレスしてボールを奪う必要がありますが、メッシが守備をしないことでその前からのプレスができなくなります。結果中盤以前の選手が下がり、ブロックを作って固めないといけないので、ボールを奪うことができたとしてもまた中盤以降から組み立てなくてはいけません。今までこれがバルセロナの課題の一つでした。

 

2.メリットがデメリットにデメリットがメリットに

 

ではまずメリットの方からですがこれは明らかにデメリットになります。当たり前ですよね。毎年バルセロナはリーグ戦では80得点ほど全体で取っていますが、このうちの30得点ほどは無くなるわけですから。。。

 

ではこの穴を埋めるためにはどうすればいいのか。

私個人の意見では、アンスファティ、メンフィスデパイにかかってくると思います。

アンスファティに関しては、カンテラーノということもあり、ポストメッシの可能性が十分に感じられます。早く試合に戻ってきて欲しいですね!!

 

メンフィスに関してはここ2試合の感想でしかありませんが、完成されたFWと言っても過言ではないと思います。一列降りてボールを叩く技術、ボールを保持する体幹、サイドに流れても決定機を作れる足元の技術、ゴールへの嗅覚。どれをとっても最高クラスです。メッシまでとはいかなくても現状バルセロナで9番をやれるのは間違いなくメンフィスでしょう。まだ公式戦も2試合しか終わってないので、ここからが楽しみな選手なのでみなさん注目しましょう。

 

ではデメリットに関してですが、これは明らかにバルセロナにとってメリットになります。ペップ次第のバルセロナのようにボールの即時奪回ができるようになる可能性があります!

 

しかしこれはできる選手が限られています。もちろん監督が、それを推奨しないといけませんし、なんといってもバルセロナの哲学を理解していないといけません。

現状スタメンでバルセロナの血が流れているのは、ブスケツ、ピケ、アルバ、エリックガルシア

(アラウホ、アンス、リキ、セルジロベルトも)しかいません。とくに、バスケツ、ピケ、アルバはすでに30歳を過ぎています。

しかし、光はあります。ペドリやデヨングと言ったバルセロナカンテラではなくても、バルサらしさを出せる選手がいると言うことです。しかし、今までも見てきたように、コウチーニョをはじめとした他のチームではスタメンはれるクラスの選手だとしてもバルセロナのスタイルやサッカーにハマらない選手も中には沢山います。そうなるとやはり、カンテラの育成を最優先する必要があると思います。

 

私が愛したバルセロナのサッカーとは、クライフが目指していたバルセロナのサッカーなはずです。その根源にあるトータルフットボール。それを実行できるのはカンテラーノの存在。

 

もちろん目の前の試合に勝つことや、タイトルを取ることは大切ですが、このクラブの未来のためにも、今から活躍するであろう選手たちの成長が必要不可欠になるでしょう。そのためにはペップグアルディオラのような監督の元、チームの再構築をする必要があります。

 

メッシがバルセロナを去ってしまった今、それをやる唯一のチャンスであり過渡期だと私は考えております。

 

どこかで低迷期を迎えてもいいと思う。それでももう一度バルセロナの哲学を再構築していきたい。そうしなければならないと私は考えます。

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美しいサッカーを求めて 〜新シーズンの開幕!まだ未熟さを隠せないバルセロナ〜

さて、メッシ騒動も落ち着きを迎え、無事バルセロナに残った!と言っていいのか分からないまま新シーズン(20−21)を迎える事となったバルセロナ

 

現段階(10/8時点)はまずまずの成績と言っていいでしょう。第1節の久保選手所属のビジャレアル相手に4−0、続く第2節ではセルタ相手に0−3とかなり好調な滑り出し。セビージャに1−1と引き分けるものの第3節までで、8得点1失点と流石の攻撃力で勝ち点を積み上げています。特にアンスファティの台頭は今季放出したルイス・スアレスの得点力を考えると、バルセロナにとってはかなり大きな収穫になっているはずだし、将来のポストメッシとしての期待感も高まっている事でしょう!

 

ただ結果だけでは図ることのできない、バルセロナの改善点や、改善されているところが伺えたのでそれについて今回は触れていきたいと思います。

 

改善された部分

1 ネガティブトランジション

現代サッカーにおいて1番と言っても過言ではないほどに重要視されている項目です。

 

そもそもトランジションとはなにかと言うと、ボール奪取あるいはボールロスト直後に生まれる短時間の総称です。その中でもネガティブトランジションはボールロスト直後の時間を指します。このネガティブトランジションを以降ネガトラと略します。

 

このネガトラをどう意識しサッカーをするかによって全く違う展開になります。相手からボールを取り返すのが1番簡単なのがこのネガトラなのです。相手が体勢を整える前に、さらに相手のボール保持者がパスコースを見つける前に、圧をかけられれば、取れる確率が上がるからです。サッカーというのは、ボールを持つか持たれるか。バルセロナのサッカー哲学は、自分たちがボールを持ち続けることで相手にゴールを許さないというものなので余計にこのネガトラの意識が重要になります。

 

即時奪回には、選手間の距離感がとても重要になります。ボールが奪取された際に、1人でボールホルダーにプレスをかけるよりは、数人でかけた方がその確率は上がります。バルセロナは中盤でサッカーを形作り、狭いスペースで細かいパスをつなぐのが得意なチームですから選手間の距離がちょうどいい傾向にあります。チーム全体がコンパクトであり、クライフが説いているトータルフットボールを目指すことこそがバルセロナの真骨頂でもある、ボールをもつということに繋がるのです。

 

この次に話すことにもつながりますが、一人一人がプレスをかける勇気と意識管理をする必要があるので、守備をしない選手がいるとこのネガトラを解決できなくなります。これを考えると、スアレス放出の前向きなポイントになっているのは言うまでもないですね。

 

2 前からのプレス

バルセロナの最重要課題と言っても良いでしょう。現代サッカーにおいて攻撃陣が守備をしないのはあり得ないと言われている中で、昨シーズンまでのバルセロナは、前からの守備は基本的にはしませんでした。リーガは取れてもチャンピオンズリーグは敗退する。その原因はまさしく前からのプレスの少なさでしょう。

おそらくこれを語るにはMSNの時代まで遡らないといけないでしょう。ルイスエンリケがもたらした功績は実は未来のバルセロナの癌を生成するものでした。

MSNは当時世界最高の3トップと言われていました。得点力、技術全てにおいて最高だったので、前の3人にボールを供給してさえいれば点を取ってくれる訳ですから中盤の攻撃参加が不要になります。その代わり、守備は中盤以降できちんと行うと。

それでもよかったのですが、イレギュラーが起きました。ネイマールの退団です。それまでの力の1/3がバルセロナから失われたわけですからその打撃はかなり大きかったのでしょう。それでもバルセロナは、方針を変えませんでしたが、とうとうネイマールの代わりを見つけることはできませんでした。その結果、守備を免除されたメッシ・スアレスを残し、残りの選手で44のブロックを敷き守備をする結果になりました。メッシスアレスも年齢を重ねることで、攻撃力は全盛期ほどではなくなっていきました。

 

前からの守備がないということは、相手からすれば、中盤から攻撃を仕掛けられるわけですから、手順が一ついらなくなる分簡単になります。リーガの中ではこれでも通用してはいましたが、UEFAコンペティションでは、ハイレベルなチームがたくさんいるので簡単に崩されます。ローマ、リヴァプール、そしてバイエルン。守備の意識が薄いことや、守備の厚みがない事による配線ばかり目立っていました。

 

そこでクーマン監督が行ったのが、ルイス・スアレスの放出です。送り出し方や、選手へのリスおエクトに関してはおいて置くとして、決断としては間違いではなかったのかなと、感じています。スアレスがいなくなる事で、メッシを真ん中に配置し、偽9をやらせることができる他、守備をする選手が増えることもプラスになっています。メッシもプレスをかけることも多くなっていることを見ると監督と選手間の関係も悪くはないのかなと思えます。

 

前から圧をかけることで、相手のミスを誘発したり、即行のカウンターが出来たり、ボール奪取ができます。

バルセロナのサッカー 騒がれているメッシの去就について

さて、今後のバルセロナの目標や目指すところを書こうかと思っていたところ悲しいニュースというか、衝撃的ニュースが世間を騒がせています。

 

「メッシのバルセロナ退団話」

 

2−8で敗退したことなどショックにすら値しないレベルの衝撃。前々から噂は出たり出なかったりですが、今回はメッシ側からの直接的な退団希望。すでにメール便で退団希望を強く意思表示しているとのこと。現実になって欲しくはない。ただ現段階のバルセロナの内部事情を考えればない話ではないということ。メッシ退団が現実となれば、クラブ史上では収まらずサッカーの史上最大の汚点を残すことになるバルセロナだが、どう対応して行くのか。いっときも見逃せない状況下にある。今書いている私も公式の発表を待つしかないが、退団が決まればクレであることを名乗ることすらやめたくなるほどショッキングな内容であることは間違いない。

 

フロントとの関係性

まず第一に考えられるのは、フロント人との関係悪化だろう。

スポーツディレクターとのいざこざが物議を醸したのは記憶に新しい。クラブのレジェンドであるエリックアビダル氏の発言にメッシがインスタグラムを通して反論したという事件だ。

また、フロントの選手獲得や売却にもかなりの不信感があったのではないだろうか。有能なカンテラーノを売却し、バルセロナスカッドには見合わない選手に金銭を払っていた。グリーズマンをはじめとして、だれが見てもよくわからない選手獲得。バルセロナの哲学を理解していない構想。何もかもが意味不明な状態。

有名どころでいえば、アルトゥールとピャニッチの取引に関しても、おそらく金銭関係での放出だと見られている。バルセロナの哲学を持った若手の選手とバルセロナに全く関係のない30オーバーの選手。小学生でも分かるような間抜けな選択。(金と地位に目が眩んでいる無能会長。どれほどの選手の気持ちを踏みにじってきたのだろう。それを笑って見れているなんて許せない。早急に辞任していただきたい。)

2−8での敗戦や様々な敗戦を経験してきたバルセロんだが、その責任はフロントにも勿論あるはずであるが、監督に責任を押し付け、感謝の表現もなく監督を追い出すという形をとってきている。バルベルデ、セティエンともに不遇な対応をされている。その責任はバルトメウにあることは明らかである。彼の経営は失敗を重ね、責任の押し付けをし、自分の身を守る行動ばかりである。

 

勿論バイエルン戦での敗退含めバルセロナでの活路を見出せなくなってしまったという意見も多いとは思うが、メッシ退団の要因はクラブへの不信感と絶望感だと考えている。

 

新監督への不安

セティエン監督が不遇な解任を受け、新しく就任したのはバルセロナのレジェンドでもあり、監督としておキャリアもあるロナルドクーマン。彼がどのようなチームを作るのかかなり注目が集まる。

 

個人の見解としてはかなり不安感はあった。まずはフォーメーション、4-2-3-1を基本にするということ、これは今までバルセロナが哲学に持っていた4−3−3のシステムをやめると言うことに値する。ピボーテの位置、つまりブスケツの能力を潰すことになる。これはフレンキーデヨングを中心に考えた戦法だということを彼は公言してしまっている。勿論これはデヨングを批判するわけではないが、クライフの理論を展開するならば、「チームは生え抜きの選手をメインにしなければならない。外からの選手が生え抜きの選手よりも上の立場になってはならない」に完全に反している。現状のルイス・スアレスもこれと同じ状況下にあるのは間違いないが、悪までも中心はメッシというのが現状だ。

しかしクーマンはデヨング中心のチームを作るといてしまった。そこへの不信感はここまでチームのために尽くしてきたメッシからすればふん位落ちない内容だろう。

さらに、ルイス・スアレスへの戦力外通告。しかも電話。メッシとここまで2人でゴールを量産してきた。だがあっけなく切られてしまう。選手へのリスペクトが足りないということでそこにも不信感があったのではないかと考える。

ロナルドクーマンは以前ペップが、ロナウジーニョ、デコ、エトー戦力外通告したのと同じことをしているように捉えがちだが、事情が違いすぎる。

 

メッシ退団は信じたくないが、シャビ、プジョル等のSNSの反応を見る限り、信憑性は高いだろうし、クラブ以上の存在になってしまった代償なのかもしれない。

 

メッシがクラブ以上の存在になってしまったこともかなり大きい考えている。メッシのためにサッカーをするチームになってしまった。その代償がここ数年間のCL敗退につながっているのは間違いない。ただ一つ言えることは、メッシが退団することで、もう一度哲学を見直すきっかけにもなるだろうし、選手を選手として扱い、選手をきちんと育てて行くことで依存するサッカーからの脱却ができるのだとすればそれはクラブにとってっもプラスになる。

 

個人的には勿論メッシに残って欲しい、もう一度カンプ・ノウビッグイヤーを持ち帰って欲しい、バルセロナでサッカー人生を送って欲しかったというのは勿論あるが、彼が幸せになれるのであれば、別のクラブでの活躍も期待したい。

美しいサッカーを求めて バイエルン戦の振り返りと今後の展望①

こんにちは。お久しぶりです。

コロナウイルスの影響で中断されていたリーグ戦とチャンピオンズリーグがようやく8月で終わったと言うことで、ブログ再開のきっかけに致します。お待ちいただいていた方申し訳ございません。

今シーズンのバルセロナはファン、クレにとって暗闇の長いトンネルに入っていることを確信させるような状況でした。ピッチ内だけではなく、フロント、監督、クラブ全てにおいて光が差し込む様子が見られないですよね。12年ぶりの無冠。そして惨敗。何の言葉も出てこない。

そんなバルセロナですが、我々クレが落ち込んでしまってはいけません!!!

ということで、今回バルセロナの悪いところが全て露呈したチャンピオンズリーグバルセロナバイエルン戦の結果と共に、どこに問題があるのかと、その解決策についてだらだらと綴ります。

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エース対決

19−20チャンピオンズリーグ

さて、どこから話瀬ばいいのやら、、、

2−8 一瞬目を疑いたくなりますよね。夢であってほしいと誰もが思ったはずです。このスコアは2試合合計結果ではなく1試合でのゴール数です。ここまでの長い歴史があるバルセロナの中で史上最大の失点数。何が起きたんだ?あのバルセロナが?!こんな敗戦ありえない!そんな声も聞こえてくるだろう。しかし、この事実は偶然ではなく、必然的に起こったものだと考えるのはクレだけではないはず。バルセロナが生み出した最低の結末。メッシのうなだれた表情。

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メッシ

もう見たくない。

ここまで、8試合13得点無敗。順当に駒を進められていたバルセロナ。なぜここまで差がついてしまったのか?深掘りする。

 

監督問題

19−20コパデルレイでの敗退が決まったタイミングでバルセロナバルベルデ監督からセティエン監督にシフト。クライフ思考が強い監督で、パスサッカーとカンテラ中心のサッカーを行使すると宣言し、クレからの評価も高いと見られていた。

しかし蓋を開けてみるとどうだろう?最初の試合こそパス本数1000本を記録しバルセロナの哲学の片鱗はみせたものの、その後の試合からはパス本数も減り、若手を投じる機会もなく、バルベルデが抱えていた問題をそのまま引き継ぐ形となった。

目指すべきものは間違っていなかったが、解決する術を持っていなかった。

 

結局バイエルンの攻撃に恐れたセティエンはメッシ、スアレスを前に置き残りの8人で守備をするスタンスだった。一方バイエルンだが、左サイドはペリシッチデイビスの組み合わせ。ペリシッチが中でプレーできる選手ということもあり、サイドで幅を取るのは、アルフォンソデイビス(19)。マッチアップはセメド。デイビスはもともとウイングの選手だったこともあり、持ち合わせのテクニックとスピードでセメドを完封した。

 

相手の選手や試合の運び方でどのように選手を起用するべきかフリック監督は理解できていた。

スタイルの確立と完成度

ここのフォーカスが1番大切だと思う。

とにかくバイエルンは全員サッカー。守備時には前の選手から早めにプレスをかける。相手選手がパスコースを探し切る前にボールホルダーに3、4人でプレスし、ボールを奪う。昔ペップが行った5秒ルールに近しい。このサッカーをするためには何が重要か?それは選手間の距離である。できるだけコンパクトにすることでどの方向からもプレスにいける。

 

攻撃時には空いてるスペースをうまく見つけ入っていく繋ぎのサッカーもできれば、再度の足の速い選手に預ける高速カウンターも選択肢にある。

とにかく、誰が何をすべきなのか、ではなく全員が全員のするべきことを理解しあっている。と言った方が的確だろう。そうすれば出来なかった選手のフォローもしやすくなる。つまりリスク管理がうまく出来ているチームだったと言うこと。さらにその完成度が極限まで繊細に作り上げられていた。

 

守備免除という言葉が存在する今のバルセロナにおいてはこのサッカーはできないだろう。まず、バルセロナに課せられているものは、メッシ中心のサッカーを続けるべきなのか、MSNの再来を期待するのか、哲学を取り戻すためにカンテラーノを使っていくのかという選択だと思う。今が大切な時、クラブ再建の帰路に立っている。

年齢層

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単純明快なことだが、バルセロナのスタメンは平均年齢が高い。かえの聞かない選手が多すぎる。もともとバルセロナでスタメンをキープしていた選手以上のクオリティを発揮できる選手がいない。

ただこの言い方には間違いがある。優秀な選手を育成するためには時間が必要だと言うこと。その片鱗を見せる選手は今まで何人もカンテラから出て来ているが、見切り発車で他クラブへ放出している。バルセロナで鍛えられた選手は他のクラブではマッチしづらい。なぜなら、バルセロナというクラブの哲学は危険なものかつ、会得が難しいからである。

不出しても結果的にお互いのためにならない。さらにフロント陣の選手獲得能力の低さのせいで、放出した選手以上の選手を連れて来れない。結果として、変えの効かない30オーバーの選手を量産することになる。

ここから言えることは、育成年代をいかに育てるかと言うことと、トップチームとの格差や、考え方の差をできるだけ少なくすることにあると考える。

 

今述べたすべての点でバルセロはバイエルンに劣っていた。

 

 

では今後何を目指すべきなのか。クラブ、フロント、監督、戦術、選手にフォーカスして語る

 

バルセロナのサッカー  -サッカーの基本的な立ち位置-

今日は、ちょっと基本的なお話になります。

 

ベティス戦で先発起用された、ジュニオールフィルポを見ていて感じたことについて触れて行きたいと思います。

 

とりあえずスタメン

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・プレスのかけ方

・ポジショニング

 攻撃時

 守備時

・パスの選択(展開力)

まあこんなところでしょうか。

 

まず前半に見られたフィルポの相手陣内でのプレスの掛け方について話します。

ほんとに基本的なことなので触れるか迷ったけど笑笑

彼はほとんど真横からプレスに行きました。

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フィルポのプレッシング

こんな感じです。ボールを取られたら前につけたいベティスからするとこのプレスの掛け方は相当甘すぎます自陣の方からもう一人来ていれば話は別ですが、この時はきてませんでしたので、とにかく相手の前に入るのが正解でした。

 

次にポジショニングについてみていきましょう。

まずは攻撃時です。下の二枚の写真がそれを物語っています。

まず1枚目は後方からのビルドアップ時です。2枚目は右サイドでの崩しで苦しんでいる時のフィルポの動きとポジショニングです。

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今日の試合でベティスは左の警戒を蔑ろにしている傾向が強かったのとバルセロナのインテリオールが動き回ることもあってラテラルの前はスペースが空具状況が多くありました。

 

この2つの写真に戻りますがこのフィルポの立ち位置は相手に怖さを与られていません。

後方でのビルドアップの時はブスケツのパスコースを作ることとラインを上げるために前にポジショニングをとるべきでしたし、2枚目の方はよくアルバがしているようなランニングをすることで、写真の位置よりも深い位置にボールを持っていくことができ、相手を揺さぶれる、幅を取ることで固められやすい真ん中を少しでも風通し良くする効果が生まれます。とくにグリーズマンは中央にポジショニングする選手なのでラテラルのこの動きはチームにとって非常に重要になります。

 

とにかく相手のブロックや選手の前でボールを受けるのは非常に相手にとって守備しやすくなります。相手の背後に抜ける動きやそこでボールを受ける技術を身につけて欲しいと感じた場面でした。

 

では、守備の時はどうかですよね。今日はかなりファールが多くなりましたし、出て行きすぎてラングレが釣り出される場面が多かった印象ですね。
とくに酷かったのはTwitterでも触れたのですが下のシーンです。

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そもそもラインが3バックみたいになってる上に戻るきないですみたいな感じですよね

このあと左に開いているアレニャに出されてラングレが釣り出されて真ん中が空いてしまう典型的なシーンになり相手にチャンスをつくられてしまいます。また後半にはウンティティと被ってゴール前で譲り合うなていう最悪なパターンもあり非常に危険でした。

 

次にパスの選択についてみましょう。この話題で言うと真先にラキティッチの名前が上がってキそうですが今回はもっとひどいフィルポについて触れます。笑

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とにかく後ろに下げるマンのフィルポです。このシーンどうしたかと言うと寄せてくるカルバーリョを中にドリブルして対応しますがそのあとラングれに下げます。

その前に一旦顔も上げて確認することはロベルトがフリーになっていることです。

ここで展開することでカウンターにつながりますし、自陣に相手選手が多いことからリスクケアにもつながります。

 

こういった守備のやり方、攻撃時のポジショニング、視野の広さがかけているなとかんじましたね。10分に見せた裏へのランニングなんかは悪くなかったですけどね笑笑

ただ少しずつですが良い場面も多少ね見受けられたので今後に期待しようかなと思います。まだ若いですしここで成長してバルセロナのサッカーを吸収してアルバに危機感持たせるのも君の仕事の一つだよと言うことを残して今日の記事の最後にさせていただきます。

 

写真汚くてごめんなさい。笑笑

就活アドバイス

おいてどのくらいの価値を持つのか。そういったものを様々な、業種が違う企業に対してアプローチすることです。

自分がしたいことに近い企業や業者が見えてくるはずです。

 

つまり、

合同説明会は自分が行きたい企業を決めるのではなく、社会にどんな企業があってどのような職種があって、どのような形態があってどのように社会に貢献しているのかをある程度見極めたり、就活に置いて最低限の知識をつける場でもあるので参加した方がいいと思います。

 

ある程度業界や業者が決まれば次に行きたい企業を搾り始めます。この時に気をつけなければいけないことは、企業理念に共感してはいけないということです。厳密にいうと共感はしなければいけませんが、企業理念はとりあえず置いておくことです。

企業理念よりも、企業が行っている業務、サービス、企画、戦略をみます。これらをみた後でそれらが企業理念に基づいているのかをみます。なぜなら自分がしたいことは理念ではなく、実践な訳です。企業が求めている人材というのは企業理念に合うことは前提として、会社がやろうとしていることに賛同しているかどうかです。

 

企業理念なんてどこの会社もいいことしか言ってません。共感できねぇよなんて理念ほんとに見たことないです。だから企業理念だけ見るのではなく、企業理念に沿った経営を企業ができているかを見ることが企業の価値につながると思います。

 

あとは、業績だったり、福利厚生だったり。初歩的なところの確認は必要でしょう。

 

これに付随して言えることは、面接において受けた理由を聞かれたときは、自分のやりたいことと、企業がやっていることがマッチしていると言わないといけません。自分のやりたいことと企業理念が一致しているなんてのは厳密には受ける理由に値しません。

 

なのでとにかく今までやってきたこと、今やっていること、今後やろうとしていることの3つを企業を見る上では調べないといけません。 大袈裟ですがそれ以外見なくていいと思います。ホームページなんか見れば大きい会社でしたらそれなりに過去も現在も見ることは可能です。特に大切なことは未来です。こんなことをざっくりと目指してることに注目すること。自分が入るのは先のことですよね?その時期に自分のやりたいことと、企業が目指すところが違えば落ちる原因にもつながります。

 

とにかく受けることを決める時には自分がこの会社に入ってどんな目的でなにをしたいのか。それは企業が目指していることとマッチしているのか、それは企業理念と合っているのか、それを実現するために最適な企業であるのか。ということが大切になります。自分が企業でなにをしたいのかはかなり重要になりますし、具体性が必要なので決めた際には絶対忘れないように心に決めておくといいでしょう。

 

とまぁ合説から企業決めまで少し雑に殴り書きしましたがざっとこんな感じです。

 

次は面接準備のアドバイスをしていきたいと思います。

バルセロナのサッカー   今のバルセロナに思うこと

非常に良くない状況だと。それは誰がどうみてもそう感じるだろう。もちろんチーム状況として、怪我人が多いことも悪い状況だが、それよりも悪いことがバルサ上層部に起きている。

 

 

議論すべきことは、

1.カンテラーノの扱い方

2.フロント、監督、選手の関係性

 

1.カンテラーノの扱い方

これについてはかなり前から議論の対象になるべき事実だった。カンテラーノを移籍させ、別の選手を外部からとってくる。なんとも言えない屈辱的なやり方だと。

 

そもそもカンテラを設置している意義を理解しているのか?

バルセロナにはクライフが持ち込んだこのチーム唯一無二の哲学が存在する(今回これについては触れない)。その哲学を理解し、修得するのには時間を要する。トップチームでその哲学を実行できる選手たちを育て上げること。それがそもそもカンテラを設置してる意義だと思う。

 

 

しかしバルセロナのフロントはそうは考えていない、ある程度の技術を持った選手を育て、その選手を外に出すことで資金を調達しているようにしか見えない。もちろん買い戻す意思を示そうとしていることもあるが、それを実行した例はほとんどないし、そういった選手へのリスペクトが欠けているフロントの振る舞いをみたカンテラーノがなにを思っているのかほんとに怖いというか、気が気でならない。

 

ペップグアルディオラが成功したのはそうした哲学を理解した選手を積極的に使っていたこともあるだろう。キケセティエン監督はバルベルデ監督よりもカンテラを使う努力はしてるしファティのように結果につながる事例も増えている。

 

バルセロナの哲学を理解するのが難しい話は先ほどもしたが、外部から選手を呼んできてもどうしてもその哲学に完璧にはまらない選手は少なくない。バルベルデの時に見られたことは外部の選手が多いことでその哲学が失われつつあったことだ。もちろんメッシ・スアレスの守備が大きな要因だとは思うが、それでもあの頃のバルセロナバルセロナではなかった。

 

これがバルセロナの未来につながるものかと言われたらそうではない。個人的にはクライフがもたらした哲学を失うことはバルセロナらしさがなくなることだと思ってることもあって、カンテラーノは積極的に自チームで育てるべきであって、他のチームに出して外から選手をとってくることは極力控えるべきだ。

 

チームには低迷する時期が来ることは仕方がない。成長するのには時間がかかる。それでもバルセロナカンテラが未来に期待を持てるように、サポーターがその哲学をいつまでも見たいと思うようなチームを作るためにはそういった方向性を示す必要がある。

 

ただいまのフロントに関してはそれを見せてないところを見ると今後も同じ過ちを繰り返す可能性は十分にある。

 

そう考えるとやはり、バルセロナの未来のために彼らには解任してもらう必要がある。

 

2.フロント、監督、選手の関係性

最近はよくこのことが囁かれている

ラキティッチバルベルデ監督の関係性

アビダルの問題発言

 

はじめに監督はどちらの立場にも傾いてはいけないとは思うがフロント側に寄ってしまうのは仕方ないという前提がある。契約はクラブとしている。あくまでもフロントの意向に従ってチームづくりをしていく。

 

ラキティッチバルベルデ監督

ラキティッチ「1月の移籍市場で退団を考えていた。バルベルデのスタッフの扱いは最高のものではなかった。良くない時を過ごしたが、今となっては過去の話だ。はっきり言うと、気に入らないことがあったんだ」

 

ラキティッチはルイスエンリケ監督時代からバルベルデ監督1年目までハイパフォーマンスでバルセロナの中盤で黒子に徹し、気が効く素晴らしい選手としてプレーした。しかし、バルベルデ監督2年目あたりからそのプレーの質は下がっていたのは明らかだったし、そのプレーが原因で決定機を作られらことも少なくなかった。

 

ラキティッチは出場機会を失うようになっていく、しかしそれは仕方のないことだ。アスリートの世界では使えない選手は使わない。それがチームのために監督が行う義務であるし、その判断を行うのも監督の義務である。選手個人の感情はそこまで関係ない。

 

ラキティッチが語ったことが本当であるとしたら、これまでのバルセロナの中盤を支えた選手に対するリスペクトがなかったと言われても仕方がない。試合に出る選手でない選手の扱い方をどうしなければならないかは特にバルセロナのようなビッグクラブにおいてはかなり難しい問題になってくる。

 

ただ、ラキティッチがそれを話す必要があったかと言えばそうではない。自分の不満を公共の場を使ってぶちまけるのは人としてもアスリートとしてもするべき行為ではない。チームメイトや、ファン、監督に及ぼす影響が少なからずあることを考えなければいけなかった。

 

それでもそこからわかることはラキティッチとクラブの関係はそこまで良くはないということ。お互い影響力が大きいだけに発言内容には責任を持たなければならない。

 

それと似たことがSDのアビダルが発言したことにあった。

 

アビダル「多くの選手はエルネスト・バルベルデ前監督の下で満足していなかったか一生懸命に取り組んでいなかった。バルベルデ前監督とドレッシングルームの関係は常に良好だったが、元選手として私が感じ取れる(不穏な)雰囲気がある。私はクラブに自分の考えを伝え、私たちは(解任の)決断を下した」

 

バルベルデに関して選手たちが不満を持ちそれをアビダルがフロントに伝え解任させたと。ただこれには多くの語弊があった。メッシもインスタで話したように、誰がどのようにどんな不満を持っているかそこで言及するべきだし、それを理由にして監督を解任させるなんてあってはならないことだ。

 

もちろん現地で彼らを見ているわけではないしわからないことも多いが、選手たちがバルベルデに対して悲観的な見方をしていたとは思えない。特にメッシ(キャプテン)は少なくともバルベルデを好んでいた。ある一部の選手の間にそういった感情があったかもしれないがそれをチーム全体として、という言い方は間違っている。

 

ただでさえいまのバルセロナのフロントが良くない目で世間から見られていることを考えてもこの発言はよりバルセロナというチームに不穏な空気を流すことになるし、いい印象はなくなる。

 

先ほども言ったように、発言には責任が伴う。特にここまで影響力が大きい人間が発言することは世界が注目している。

チーム状況を少しでも良くしていく動きを見せたいバルセロナにおいてはそういった発言や、監督、選手、フロントの間にある蟠りがなくなるような報道が入ることを祈るばかりである。