美しいサッカーを求めて -FCバルセロナ-

バルセロナの過去・現在・未来について

美しいサッカーを求めて バイエルン戦の振り返りと今後の展望①

こんにちは。お久しぶりです。

コロナウイルスの影響で中断されていたリーグ戦とチャンピオンズリーグがようやく8月で終わったと言うことで、ブログ再開のきっかけに致します。お待ちいただいていた方申し訳ございません。

今シーズンのバルセロナはファン、クレにとって暗闇の長いトンネルに入っていることを確信させるような状況でした。ピッチ内だけではなく、フロント、監督、クラブ全てにおいて光が差し込む様子が見られないですよね。12年ぶりの無冠。そして惨敗。何の言葉も出てこない。

そんなバルセロナですが、我々クレが落ち込んでしまってはいけません!!!

ということで、今回バルセロナの悪いところが全て露呈したチャンピオンズリーグバルセロナバイエルン戦の結果と共に、どこに問題があるのかと、その解決策についてだらだらと綴ります。

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エース対決

19−20チャンピオンズリーグ

さて、どこから話瀬ばいいのやら、、、

2−8 一瞬目を疑いたくなりますよね。夢であってほしいと誰もが思ったはずです。このスコアは2試合合計結果ではなく1試合でのゴール数です。ここまでの長い歴史があるバルセロナの中で史上最大の失点数。何が起きたんだ?あのバルセロナが?!こんな敗戦ありえない!そんな声も聞こえてくるだろう。しかし、この事実は偶然ではなく、必然的に起こったものだと考えるのはクレだけではないはず。バルセロナが生み出した最低の結末。メッシのうなだれた表情。

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メッシ

もう見たくない。

ここまで、8試合13得点無敗。順当に駒を進められていたバルセロナ。なぜここまで差がついてしまったのか?深掘りする。

 

監督問題

19−20コパデルレイでの敗退が決まったタイミングでバルセロナバルベルデ監督からセティエン監督にシフト。クライフ思考が強い監督で、パスサッカーとカンテラ中心のサッカーを行使すると宣言し、クレからの評価も高いと見られていた。

しかし蓋を開けてみるとどうだろう?最初の試合こそパス本数1000本を記録しバルセロナの哲学の片鱗はみせたものの、その後の試合からはパス本数も減り、若手を投じる機会もなく、バルベルデが抱えていた問題をそのまま引き継ぐ形となった。

目指すべきものは間違っていなかったが、解決する術を持っていなかった。

 

結局バイエルンの攻撃に恐れたセティエンはメッシ、スアレスを前に置き残りの8人で守備をするスタンスだった。一方バイエルンだが、左サイドはペリシッチデイビスの組み合わせ。ペリシッチが中でプレーできる選手ということもあり、サイドで幅を取るのは、アルフォンソデイビス(19)。マッチアップはセメド。デイビスはもともとウイングの選手だったこともあり、持ち合わせのテクニックとスピードでセメドを完封した。

 

相手の選手や試合の運び方でどのように選手を起用するべきかフリック監督は理解できていた。

スタイルの確立と完成度

ここのフォーカスが1番大切だと思う。

とにかくバイエルンは全員サッカー。守備時には前の選手から早めにプレスをかける。相手選手がパスコースを探し切る前にボールホルダーに3、4人でプレスし、ボールを奪う。昔ペップが行った5秒ルールに近しい。このサッカーをするためには何が重要か?それは選手間の距離である。できるだけコンパクトにすることでどの方向からもプレスにいける。

 

攻撃時には空いてるスペースをうまく見つけ入っていく繋ぎのサッカーもできれば、再度の足の速い選手に預ける高速カウンターも選択肢にある。

とにかく、誰が何をすべきなのか、ではなく全員が全員のするべきことを理解しあっている。と言った方が的確だろう。そうすれば出来なかった選手のフォローもしやすくなる。つまりリスク管理がうまく出来ているチームだったと言うこと。さらにその完成度が極限まで繊細に作り上げられていた。

 

守備免除という言葉が存在する今のバルセロナにおいてはこのサッカーはできないだろう。まず、バルセロナに課せられているものは、メッシ中心のサッカーを続けるべきなのか、MSNの再来を期待するのか、哲学を取り戻すためにカンテラーノを使っていくのかという選択だと思う。今が大切な時、クラブ再建の帰路に立っている。

年齢層

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単純明快なことだが、バルセロナのスタメンは平均年齢が高い。かえの聞かない選手が多すぎる。もともとバルセロナでスタメンをキープしていた選手以上のクオリティを発揮できる選手がいない。

ただこの言い方には間違いがある。優秀な選手を育成するためには時間が必要だと言うこと。その片鱗を見せる選手は今まで何人もカンテラから出て来ているが、見切り発車で他クラブへ放出している。バルセロナで鍛えられた選手は他のクラブではマッチしづらい。なぜなら、バルセロナというクラブの哲学は危険なものかつ、会得が難しいからである。

不出しても結果的にお互いのためにならない。さらにフロント陣の選手獲得能力の低さのせいで、放出した選手以上の選手を連れて来れない。結果として、変えの効かない30オーバーの選手を量産することになる。

ここから言えることは、育成年代をいかに育てるかと言うことと、トップチームとの格差や、考え方の差をできるだけ少なくすることにあると考える。

 

今述べたすべての点でバルセロはバイエルンに劣っていた。

 

 

では今後何を目指すべきなのか。クラブ、フロント、監督、戦術、選手にフォーカスして語る