美しいサッカーを求めて -FCバルセロナ-

バルセロナの過去・現在・未来について

バルセロナ 2022-23シーズン振り返り

お久しぶりです。さんくれです!
皆さんサッカーライフはいかがでしょうか、試合はたくさん見てるんですけど、なかなか記事を書く時間がなかったのですが、久しぶりにバルセロナが、LaLigaのタイトルを取ったということで、少し早いですが、総括していこうかなと思います。


話は、優勝という二文字に戻りますが、今シーズンのスーペルコパに引き続き(チャビ就任以来も含めて)、2個目のタイトルということになりましたね!


LaLigaにおいては、18-19シーズン以来4年ぶりに奪還ということになりました。(意外と最近とれてなかった(´;ω;`)ウッ…)メッシ退団後はほんとにタイトルに恵まれることがなかっただけに、2冠を達成できたことは全クレにとって喜ばしく、来季に向けた希望にもなったことでしょう!
来期はCL優勝を狙ってほしいとこではありますが、、

まあ優勝が決まってからのだらしない試合内容はさておき、今シーズンのバルセロナについては、下記の内容で語りつくしたいなと思いますのでお付き合いのほどよろしくお願いします。

 

バルサスタイルの放棄


まず語りたいことは、バルセロナとしての哲学を放棄したチャビの戦術的なふるまいについて触れなくてはいけませ。今シーズンのバルセロナは、36試合で66得点としていて、これはLaLigaの中で、2番目に多い得点数になりますが、なんか物足りない気がする、、

皆さんバルセロナのレジェンドであるクライフの名言を知っていますか?

「1-0の勝利より、5-4の勝利の方がいい」

つまり、失点してもいいから圧倒的な攻撃力で相手を粉砕することをクライフはバルセロナに求めているということです。実際に乗りに乗っている(メッシがいたころ)のシーズンでは基本的に80ゴールを最低値として、いい時には100ゴール、110ゴールを記録するほどバルセロナは攻撃力を武器にしていました。しかし、昨シーズンに引き続き、その攻撃力はメッシの影とともに消え去ってしまったのです。もちろん、決定的な選手を失ったということもあるでしょうが、レヴァンドフスキが代わりに入ってくれるなど、得点力としてはそこまで大きな差が生まれないような気がします。それどころか、最少失点を競い合うようなチームにいつの間にかアトレティコのようなチーム変わってしまったのです。(アトレティコが悪いとか言ってないです)

ではなぜそのように変わっていったのでしょうか?
メッシがバルセロナにいたころから問題視されていたのは、守備の強度でした、バルセロナは相手陣地内でボールを回し、サイドバックも絡んで中盤より前がかなり変則的になることが多いというのがこれ前のバルセロナですし、今後もそうであることに変わりはないと思います。
しかし、これにはデメリットがあります。それは1つ目に、守備陣系の組織的構造的また戦術的な構築、2つ目に背中に預けている広大なスペースこの二つです。難しく言いましたが、要するに1つ目がゲーゲンプレス、2つ目が裏へのスペースということですね笑

LaLigaではそこそこ戦えていたとしても、ヨーロッパのコンペティションになると、このデメリットがものすごつ目立っていました。ローマやバイエルン、それからリバプール戦での大敗はほとんどがこの守備の脆さによって生まれたものだと考えています。チャビ自身それは認識していたはずです。チャビの今年のタスクは、いかに失点を減らしていけるか、そこに重点を置いたと考えます。理由は移籍してきた面々を見れば一目瞭然でしょう。

クリステンセン、マルコスアロンソ、クンデ、ケシエなど守備陣の補強に力を入れてきました。その中でもクンデ、クリステンセンは今シーズン非常にコンディションが良く、最終ラインを守ってくれました。そこにアラウホやバルデといった、カンテラの選手も加わり、BACK(バルデ、アラウホ、クリステンセン、クンデ)という言葉も界隈ではよく聞くようになりました。
さらに、テアシュテーゲンも復調し、シーズンを通して(36節時点)の失点数はわずかに18点と驚異的な失点数でリーガを圧巻していました。

 



また、ネガトラ時の中盤以前でのプレスの掛け方もかなり改善してきているように思いました。ガビやラフィーニャをはじめとして守備への貢献や、チームとして、どのようにボールを奪っていくのかをシャビが立て直しを図っていたように感じました。ただ、前半で体力を使い切ってしまい、後半の最後まで持たないというのが現状でしたが、、まぁ来季はそれを90分かつ選手を変えてもクオリティを落とさないで遂行することが求められてくると思います。ここまでは、失点数の少なさについてでしたが、次は得点の少なさについてです。

現状バルサのFWは、レヴァンドフスキ、アンス、フェラン、ラフィーニャデンベレその中で、シーズンを通して公式戦で2桁得点しているのが、ラフィーニャレヴァンドフスキの2人のみで、LaLigaだけに限って言えば、レヴァンドフスキが23得点(リーグトップ)次点でラフィーニャの7得点となっています。明らかに少ねえというのが印象です。もちろんこれはバルセロナだからという理由です。攻撃力を誇っていたバルセロナからすればこの得点数は非常に少ないです。
これにも理由があると考えています。それは、バルサらしさの欠如です。基本的にバルセロナは相手の陣地内でプレーすることになります(LaLigaの話)。そうなった場合、相手の固いブロックの周りでボール回しを行い、隙をついて縦パスを入れたり、ドリブルで中や縦に侵入して行ったり、相手ブロックの裏にパスを出してマイナスのクロス。などで点を取ってきていました。しかし今季はほとんどそのようなプレーは見れていない気がします。それは前線がバルセロナカンテラ選手ではないことと、シャビが戦術的に落とし込めていないことが原因だと感じています。また、全盛期のバルセロナからすると、単純にこの力が低下していると感じてしましました。

 



前線では、メッシ(基本ほとんど彼がいないのが問題ですが、、)、スアレス、中盤ではイニエスタやシャビのような選手はいないですし、中盤からの決定的なパスはブスケツ、ペドリに依存している状態です。前線の選手も子での突破はかなり厳しい。そうなると必然的に多くなるのが、サイドからのクロスのみになってしまいます。しかしクロスだけでは得点を量産することはできません。バルセロナらしさで得点を量産するには、コンビネーションが非常に大切になります。来季からブスケツが居なくなってしまうことの懸念の一つは先ほどの決定的なパスを出せる選手が1人居なくなってしまうところです。早急に現状のスカッドでそれをできる選手を育てていかなくてはいけないし、ジョルディ・アルバのように、タイミングよく相手の裏を取れるウイングも同時に育てる必要があるなと感じています。今シーズン守備陣は100点あげていいくらい成長してくれたことを見ると、来シーズンの攻撃陣の躍進も期待しいいんじゃないかなと思います。

さて、中盤について触れていきましょう。ここはバルセロナにとって一番重要なタスクを担っているところになります。まず、ペドリ、フレンキーについてはほとんど言うことがありません。彼らはスーパーなパフォーマンスで我々クレに安心感を与えてくれています。一つ言えるとしたら、裏へのロブパスや積極的にペナルティエリア内に入っていきゴールを奪ってほしいと言うことですかね。まあ彼らなら大丈夫でしょう。今回触れるのは、最近あまり注目されていないガビについてです。彼は悪くないです。まだ若いし、チームのために戦える選手です。ただバルサの中盤としてのタスクは担いきれていないと言う感じですね。以前ほど決定的な活躍はできなくなってきている印象です。ゴールへ直結するプレーが減ってきています。安全なパスの交換が非常に多い。あまり悪目立ちはしていませんが、スタメン落ちしてもおかしくないレベルかなと個人的には考えています。ただ現状のバルサではファーストチョイスの対象だと思うのととにかく若いので、チャビからの教えで成長していってくれると信じて見守りたいと思います。また今回ブスケツが居なくなることが非常に大きいことはバジャドリー戦で思い知ったかなと思います。年齢とともに、身体的能力や危機察知能力など低下しているとはいえ、ビルドアップには彼を欠かすことできないですよ。ポジショニング、パスの正確性、相手のいなし方全てが最高クラス。デヨングやペドリ、ガビには彼がバルセロナにいるうちに全てを吸収していってほしいです。

 



こんな感じで、今季の総括は終わろうと思います。今季首位でリーガをフィニッシュできたのは喜ばしいことで、素晴らしい名誉だと思います。しかし、誰もが望んでいるのはビッグイヤーの奪還に限ります。もちろん長い道になることはわかっているし、その覚悟はできています。現地に行くことはできなくても、日本から毎試合朝起きて応援していこうと思います。皆さんもバルサのファンなら、クレなら、その心を忘れずに彼らを応援していきましょう!必ず黄金期の輝きを取り戻してくれるはずです!
Visca Barca!!!!!!