美しいサッカーを求めて -FCバルセロナ-

バルセロナの過去・現在・未来について

バレンシア戦を終えて

 

 

時間がないのでかなりざっくり、サイドに言及して書いてます。

日本時間 1月26日(日)0:00〜

バルセロナバレンシア戦が行われたフォーメーションは以下の通り3バックでの布陣となった。

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バレンシア戦の布陣 引用元引用元 SofaScore

総括

両チームともミッドウィークに臨んだコパデルレイを勝利して迎えるラ・リーガの第21節となった。バルセロナにとっては新体制となった初戦の印象からあまり良くない印象を与えてしまったイビサ戦のイメージを挽回したい大事な一戦だった。

 

バレンシアは4-4-2の安定した布陣で真ん中は固めて、中盤のコンドグビアでボールロストを狙いサイドの8、20番が上がってサイドに引きつけてガメイロ、ゴメスが中央気味に入り3センターに対して数的有利を作りやすいカウンターが攻撃の主な軸としてきた。

 

予想通り、ウンティティ、ピケ、セルジロベルトの3センターでアルバを押し上げる可変システムを採用。右サイドは17歳のファティ、唯一楽しみにされていた中盤3枚はブスケツ、アルトゥール、デヨングだった。

 

グラナダ戦に引き続き3部相手のイビサ戦でもポゼッションは大きく勝るものの得点力に悩まされて迎えた一戦だっただけに、攻撃での動きに注目が集まる。就任3試合目とはいえ、パス本数・ポゼッションだけのサッカーでは批判も覚悟しなければいけないし、前2試合から学ぶところもあったにも関わらず、結果は2−0。注目が集まった得点に関してはこれといった決定機も作れず、無得点、結果としてライバルであるレアル・マドリードに単独トップを奪われる痛い結果になった。

 

最終ラインで言えば2点目のウンティティの選択ミスで右サイドに広いスペースを与えてしまい失点されたシーンは3バックの弱点とセルジロベルトをそこに置いているデメリットが顕著に現れたシーンだった。

中盤は安定していた、ボールはよく回るしボールロストもほとんどない、しかし前への飛び出しや流れが良くなったのはビダルを投入してからというのを考えるとファーストチョイスはビダルになるだろうという印象。

前線はメッシにしては調子が悪くてボールが枠に飛ばない、FKも期待できない感じで、グリーズマンは何してたって感じだった。ファティは交代するまでの時間フルで孤立してるし、仕掛ける様子もなくって感じで、メッシのチームっていうのが顕著になってしまった感が否めない試合内容となってしまった。

 

ボール回し

74%。ボール支配率は前の2試合同様かなり高い数字を叩き出していた。しかし、相手のブロックの周りで動かしているだけでは意味がない。後ろと横のパスを繋ぐだけならある程度のチームなら簡単にこなせる。セティエン監督になってからよくボールが回っているのはプラスではなくむしろマイナス要素が大きい。せっかく3バックを起用し、メッシを真ん中で使うことで、サイドでの幅を取ることはできている。しかし、メッシグリーズマンは中に絞る動きをする。特に犠牲になるランニングはほとんどないといっていいだろう。そのせいで一人での突破か、後ろに下げる選択しかない。

 

ファティもアルバも一人で打開する力はないし、クロスを上げるという習慣も中に人がいるわけでもないから、サポートやスペースをつくる動きがなければカットインもできなくて結局後ろに下げざるを得ない。

 

アルトゥールもデヨングもボールを持ってパスを出すところまではほとんど完璧な選手だがそのパスを出した後なんかのオフザボールの動きは今のバルセロナを考えると最悪と言っていいだろう。特に彼らならその動きができるだろうにそれをができていない現状にイライラしなければならない。

 

サイドの具体的な使い方

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ファティが持ってる時にインテリオールにしてもらいたい動き

例えばファティにボールが入った時右サイドでデヨングにして欲しい動きはこんな感じ。この動きのメリットとしてはファティにパスを出す選択を増やすことここにボールが出ることで相手の守備のラインが必然的に下がりマイナス(メッシ)が空きやすくなること。もう一つが釣り出される中盤のスペースにカットインできることの2つが大きなメリットになる。

また、後半にアレックスコジャドがやっていた後ろに預けて相手の背後を取るランニングも同じような効果が出るしパス出しが得意なデヨングなんかの力を存分に活かすという意味ではその選択の方が効果的かもしれない。

 

あと考えられるのは4-3-3に戻してロベルトを左のラテラルで起用することで彼の得意なランニングを活かすのも同じ効果が得られる。左押上型のシステムよりも左右に配置できる人数も安定できることでサイドでの孤立をなくす対策にもなるだろうから、3バックにこだわるよりも伝統の4-3-3に戻すのも大いにありだとは感じる。

 

最高なのは、突破できるエストレーモの存在。一人で仕掛けられて前への突破ができ、カットインからのシュートや、メッシ、グリーズマンとの関係でもって固められた中央を打開できる存在だ。こういった選手は育てるのも、見つけるのも大変だろうけど唯一やれるのはデンベレくらいだろう。

 

彼に任せるリスクを考えたりCLも今後戦っていくことまで考えると今いる選手たちの最適なスキルを最適な場所で使うことの大切さはある。

 

シーズン途中からで、まだ3試合目ということもあるからまだまだこのサッカーが成長していく余地はあると思うし。セティエンがクライフの哲学を理解し実践しようとしてカンテラを多く使っていることはファンからすれば嬉しいことだろうからもう少し様子を見てみよう。

 

Next Match

Copa Del Rey  Round16

FC Barcelona  VS  CD Leganes

1/31 3:00~  (Japan time)

@Camp Nou

 

レガネスの監督がアギーレさんというとこも注目ポイントです!

カンプノウだし圧倒して勝ってくれ!!!!

 

Força Barça !!!!