美しいサッカーを求めて -FCバルセロナ-

バルセロナの過去・現在・未来について

メッシの去就後バルセロナの目指すべき場所

ものすごく久々の投稿になります。

ユーロ、オリンピック、コパアメリカなど触れるべき話題はたくさんありますが、なんといってもメッシの去就にはかなり驚かされましたね。😭

 

スーパーリーグラ・リーガの関係、CVC、サラリーキャップなどなど難しい問題が山積みになっているバルセロナ。前会長であるバルトメウが残した負の遺産によってバルセロナを去らなければいけなかったのが、バルセロナというクラブを世界最高のクラブへと導いたリオネル・メッシになってしまったことが悔やんでも悔やみきれないことでしょう。

 

それでも私はバルセロナのファンであり、バルセロナのサッカーを愛しています。

 

さぁ、リーグ戦は始まり、チャンピオンズリーグ、スーペルコパ3冠に向けたバルセロナの戦いは始まっています。

シーズン平均30ゴール近いメッシを失ったバルセロナが今後どうしていくべきなのかについて触れていきたいと思います。

 

1. メッシのメリットとデメリット

 

メッシがいるチームにはメリットとデメリットがあります。ただし、このメリットとデメリットの比重は天秤にかけたとしても釣り合うものではありません。メリットの方が圧倒的に大きいからです。先ほども言ったようにメッシは毎シーズン平均して50ゴールには絡んでる活躍をします。

シーズン序盤を怪我で出場できてなかった時ですら、ピチーチを獲得したくらいですからね笑

 

とにかく得点力という観点から見ればかなりのアドバンテージになってくれる選手。特に引いてブロックを作り崩せる手段がないときに、彼は個人技でそれを打開できる力を持っています。

これはバルセロナにとってはかなりの痛手となります。得点も取れて、アシストもできる選手それも世界トップで。メッシの得点力で勝ち点0が3になって助かった試合はかなり多いと思います。

 

これがメリットです。次にデメリットですが、これはよく言われているように守備面です。基本的にメッシは前からの守備はしません。決定的になりそうな時は時々しますが、、笑

バルセロナのサッカー哲学に反するのがこの部分です。バルセロナの哲学はトータルフットボールが根底にあります。簡単に言うと、選手全員がポジショニングに囚われずいい距離感を保ち、パス回しとボールの即時奪回を行うと言うものです。

ボールを所持する時間が長ければ相手にチャンスを与える回数も減らせますからね。

 

つまり、ボールを取られたら即座にその選手に何人かがプレスしてボールを奪う必要がありますが、メッシが守備をしないことでその前からのプレスができなくなります。結果中盤以前の選手が下がり、ブロックを作って固めないといけないので、ボールを奪うことができたとしてもまた中盤以降から組み立てなくてはいけません。今までこれがバルセロナの課題の一つでした。

 

2.メリットがデメリットにデメリットがメリットに

 

ではまずメリットの方からですがこれは明らかにデメリットになります。当たり前ですよね。毎年バルセロナはリーグ戦では80得点ほど全体で取っていますが、このうちの30得点ほどは無くなるわけですから。。。

 

ではこの穴を埋めるためにはどうすればいいのか。

私個人の意見では、アンスファティ、メンフィスデパイにかかってくると思います。

アンスファティに関しては、カンテラーノということもあり、ポストメッシの可能性が十分に感じられます。早く試合に戻ってきて欲しいですね!!

 

メンフィスに関してはここ2試合の感想でしかありませんが、完成されたFWと言っても過言ではないと思います。一列降りてボールを叩く技術、ボールを保持する体幹、サイドに流れても決定機を作れる足元の技術、ゴールへの嗅覚。どれをとっても最高クラスです。メッシまでとはいかなくても現状バルセロナで9番をやれるのは間違いなくメンフィスでしょう。まだ公式戦も2試合しか終わってないので、ここからが楽しみな選手なのでみなさん注目しましょう。

 

ではデメリットに関してですが、これは明らかにバルセロナにとってメリットになります。ペップ次第のバルセロナのようにボールの即時奪回ができるようになる可能性があります!

 

しかしこれはできる選手が限られています。もちろん監督が、それを推奨しないといけませんし、なんといってもバルセロナの哲学を理解していないといけません。

現状スタメンでバルセロナの血が流れているのは、ブスケツ、ピケ、アルバ、エリックガルシア

(アラウホ、アンス、リキ、セルジロベルトも)しかいません。とくに、バスケツ、ピケ、アルバはすでに30歳を過ぎています。

しかし、光はあります。ペドリやデヨングと言ったバルセロナカンテラではなくても、バルサらしさを出せる選手がいると言うことです。しかし、今までも見てきたように、コウチーニョをはじめとした他のチームではスタメンはれるクラスの選手だとしてもバルセロナのスタイルやサッカーにハマらない選手も中には沢山います。そうなるとやはり、カンテラの育成を最優先する必要があると思います。

 

私が愛したバルセロナのサッカーとは、クライフが目指していたバルセロナのサッカーなはずです。その根源にあるトータルフットボール。それを実行できるのはカンテラーノの存在。

 

もちろん目の前の試合に勝つことや、タイトルを取ることは大切ですが、このクラブの未来のためにも、今から活躍するであろう選手たちの成長が必要不可欠になるでしょう。そのためにはペップグアルディオラのような監督の元、チームの再構築をする必要があります。

 

メッシがバルセロナを去ってしまった今、それをやる唯一のチャンスであり過渡期だと私は考えております。

 

どこかで低迷期を迎えてもいいと思う。それでももう一度バルセロナの哲学を再構築していきたい。そうしなければならないと私は考えます。

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